青写真・陽画・感光紙
 戦災の廃虚から立ち上がれずにいる昭和20年。神戸地区の青写真屋も壊滅状態であった。日本は、この経済の混沌とした時代を経て、昭和20年代後半から朝鮮動乱を契機に本格的な活気を取戻し、復興へ向けて徐々に経済が動き始めた。複写業界においても土木建築の設計図から造船所をはじめ製造メーカーの製造図面には青写真、陽画(現在のジアゾコピー)を使った複写方式が主流であった。
 会社創業から約10年間この創業時代、わが六甲商会では、土木建築設計事務所や建設会社を得意先とした営業活動を第一に、営業担当による得意先回り集配業務に先鞭をつけた。また、複写全盛時代の到来を察知し、感光紙の確保の道を理研光学工業株式会社(現在の株式会社リコー)に仰いだ。

神戸新聞に掲載された
「青写真」開業の広告
ジアゾコピー業務と事務機の販売
 朝鮮動乱を契機に機械、電気、造船等の重工業が活況を呈したこの時代、複写業務においては、戸籍謄本にジアゾ複写機の採用から、卓上複写機の一般企業の事務部門への普及が始まっていた。また、両面印刷物の複写にはヒシラピットに代表される暗室の要らない印画紙使用の方法が考案されて、実用化されるなど複写の多様化が進められた。
 昭和40年代を境にして、オフィスを中心に事務の合理化がすすめられ、事務機の範ちゅうの幅が広がった。
 わが社は、理研光学工業株式会社(株式会社リコー)の代理店として、感光紙の販売を手がけ、新たな大手製造メーカーに販路を拡げてきた。また、市町村役場や農協、大手製造メーカーにジアゾ複写機の販売を始めた。これに関連して、営業所の開設、得意先への持込み作業場の開拓を精力的に展開した。その後、昭和40年頃から電動計算機他広く事務器機を販売し始めた。

最初の営業車
複写機
「電子リコピー登場」
「電子リコピーBS-1」
PPC(普通紙)コピー
 日本列島改造論に象徴される高度成長時代。
 複写業務においては、両面印刷物の複写にヒシラピットにかわって、電子リコピーの発売を経て、PPC(普通紙)コピーの時代に入った。また、電子計算機が普及した時代でもあった。
 わが社でも販売主力商品にPPCコピーがその名を連ねるようになり、販売先を官庁・大手企業重視から一般企業に拡大した。複写業務にもPPCコピーが登場した。

磯上通りに新築された
本社ビル
事務器機からOA器機へ
 重厚長大から軽薄短小時代へと大きく世相が変化し、各企業は情報化時代に対応すべくオフィスのオートメーション化へ積極的に取り組みを開始し「OA化」の言葉も浸透して、事務機からOA器機と呼ばれる時代となった。
 わが社においては、時代の求めに即応すべく富士通株式会社との販売契約を締結し、日本語ワードプロセッサー、パソコンの販売を開始し、キーボード機器販売のためにシステム部の設置及びインストラクターを配置して取り扱い商品拡大に全努力を傾注した。

富士通(株)との取引き開始
ワープロ「オアシス100G」
〜 ネ・オ・ダ・マ・カ 時代 〜
 経済動向、社会現象から見て、低成長時代に突入した90年代、ネットワーク化・オープン化・ダウンサイジング化・マルチメディア化・カラー化の時代(略称 ネ・オ・ダ・マ・カ)と言える方向へと企業や個人が進んだ。企業の経営戦略にもこうしたテーマが大きく取り上げられる時代の始まりでもあった。
 わが社においてもデジタル商品・カラー商品の販売とともに、お客様の個別のニーズに対応すべく、オリジナル商品・RTCネット・看板娘・VALUSE美文などの新商品開発、販売に力を入れた。


簡易看板作成システム
「六甲看板娘」
登場を告げるチラシ
〜0.5からのスタートとITの本格化〜
 1月17日 阪神淡路大震災により本社ビルが全壊し、大きな被害を被ったが、全社員の結束力により年末には新ビルを竣工した。
 また、震災での教訓を活かし、全社員で毎日の3S(清掃・整理・整頓)運動を展開した。
 創業50周年を機に21世紀を目指して『何をやっている会社か』を明確に示すコンセプトとして『D&C』(Document & Communication)を提唱。
D&Cの新サービスとしてODP業務・ドキュメントセンター業務を開始した。
 また『紺屋の紺袴』(我々自らが業務に取り入れ実証したものをお客様にご提案する)の経営方針を打ち出し、すでにスタートした音声メールシステム(RTCネット)に続く電子情報共有化システム(REネット)、営業支援システム(RIPSS)のシステム開発・しくみの構築を社員全員で取り組んだ。
震災で壊れた本社ビル

〜アウトソーシング事業の立ち上げ〜
 兵庫県より『新産業創造プログラム』の認定を受けて開発を進めていたIBOS(インテグレイト・バックオフィス・システム)の本格的事業化を開始し、ドキュメント管理の コンサルタント(分類・しくみの確立)から保管・廃棄処理までトータルのアウトソーシングサービス事業および管理運営システム(DaCS)の提供を開始した。
 また、建設CALSの本格導入に従い、官公庁への電子納品代行サービスなど の文書電子化サービス、One to One市場をターゲットとしたPOD(プリントオンデマンド)サービス、カラー広幅出力サービスなど情報加工アイテムを強化した。

新産業創造プログラム認定書
〜企業体力の質的強化〜
 組織の改編、スリム化に取り組むと同時に、マネージメントシステムをレベルアップするためISO9001-(2000年版)を取得した。
 また、キューブ体顧客層別管理・2サイクル営業活動プロセスの独自理論に基づく『RETSS』を経営革新のツールとして社内運用を開始した。
ISO9001認証取得

〜さらに60年後も存続できる企業価値を目指して〜
 創業60周年を機にもっと高い企業価値を目指して、さらに価値ある『お役立ち』ができる体質にするための日本経営品質賞にチャレンジを開始した。
 コンプライアンス推進と情報セキュリティ強化のためにPマーク取得を申請した。
 また、経営革新のツールとして社内運用してきた、三位一体(お客さま・社員・経営者)満足度アップの道具箱『RETSS』の本格的提案販売を開始した。
『RETSS』提案販売
開始